サイトイメージ

桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『大相撲夢甚句』

このエントリーをはてなブックマークに追加 

桂三枝創作落語『大相撲夢甚句』のあらすじ

米屋の息子は図体の大きい浪人生。だが、嫁に行ったお姉さんのところにいって、赤ん坊の世話をしたりして、全然勉強しない。姉の嫁ぎ先から帰ってきた息子に、父親が将来のことをちゃんと考えているのか問いただしてみると、「実は姉に将来の相談に行ってきた。僕は相撲取りになりたい。」という。

父親がそんな厳しい世界でお前がやっていけるわけがないというと、息子はそれが狙いだと言う。自分は今まで甘やかされて育ってきたから、あえて厳しい世界に身を投じてみたい。何年かやって相撲をやめることになったとしても、厳しい世界で一人前になれば米屋をしっかり継げると思うし、チャレンジしてみたいのだと、息子は父親に必死に言う。父親は必死の訴えに感心して、息子を角界に送る。

息子が角界に入ると、近所の人たちはこの地域から相撲取りが出たと大騒ぎ。まだ相撲取りになって10日というのに、後援会の準備委員会のために今日皆で集まっているのだという。父親が連れて行かれて準備委員会に顔を出すと、既に優勝パレードの道順でもめているという。そうかと思えば、ハンコ屋の主人が四股名を考えたと寄ってきて、親方の四股名・富士光(ふじひかり)と米屋の息子ということから、コシヒカリではどうかなどと言う。

皆は盛り上がって、大型テレビを設置して皆で観戦しようというが、父親はとてもそんな気分になれないという。妻もそう思うはずだと、妻を捜して意見を聞いてみると、「そんな心配はする必要がない」という。どうしたんだと聞いてみると、「息子が相撲をやめて帰ってきた」というサゲ。

桂三枝創作落語『大相撲夢甚句』の感想

CDに収録されているのは、2000年3月17日に収録されたものなのですが、この当時はちょうど若乃花(花田勝)が引退した頃。マクラでも若乃花の引退をしています。

その後、「最近の相撲取りはいいところのお坊っちゃんがいたりする」という話をするのですが、実際の角界、今やなんと元ホストの力士(高砂部屋の山下智徳さん)がデビューする時代なんですよね~。今この噺を高座にかけるときは、この力士をネタにしているかもしれませんね。

噺そのものは、身体の大きい男の子が甘い考えで相撲取りになりたいと言い出すもので、今の時代の方が本当にそういう人がいるかも(笑)。地元の人が盛り上がるというのも、いつの時代になってもありそう。途中の「コシヒカリvs曙」(曙を缶詰の「あけぼの」に掛けている)のところは、曙という力士がいたことを知る人が減ったら変えないといけないだろうけど、それを何にするかも聴きどころですね。サゲはある意味、やっぱりなぁというサゲです(笑)。

桂三枝創作落語『大相撲夢甚句』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第7集「大相撲夢甚句」「お忘れ物承り所」
桂三枝大全集 創作落語125撰 第7集
Copyright(c) 桂三枝の創作落語あらすじメモ All Rights Reserved.