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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『青い瞳をした会長さん』

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桂三枝創作落語『青い瞳をした会長さん』のあらすじ

男が帰宅途中に屋台のうどん屋によると、最近近所に外国人が増えたので、英語で書かれたメニューを用意したという。素うどんを「udon with no topping」、天ぷらうどんを「udon with tenpura」とした訳などはいいが、釜揚げうどんを「udon with new-half up」、わかめうどんを「udon with young eyes」など、当て字ならぬ当て英語のようなメニューもあり、しまいにはイタリア風のうどんというメニューを聞いて、男は気色悪いと家に帰る。

家では妻が、今度フィンランド人シュランネンが町内会の会長になったと報告してきた。さっそくまわってきた回覧板には、町内の不祝儀・祝儀は大変だからやめようという提案があり、ここのところ払ってばかりの不祝儀を、自分のところのおじいさんで取り戻せそうなところなのに、廃止するとは何事だと男は怒る。その他、夏の河内音頭のやぐらを組むのはお金がかかるからやめよう、町内の立小便はやめようなど、男にとって許せない提案ばかりで、男はシュランネンの家に行ってやると言い出す。

そこでドアホンが鳴り、見てみると外国人がやってきた。妻に誰だか見に行かせると、裏に引越してきたフランス人のピエール・ベルモンドだという。ピエール・ベルモンドがシュランネンの部下だと聞いて、男は回覧板の提案の文句を言う。「音頭のやぐらを組むのをやめるのはおかしい、日本の夏は音頭で燃えるのだ」と男が言うと、ピエールは「日本の夏の温度は高い」と勘違い。また、「葬式の香典はやめたらいけない」というと、「掃除機のコードは短くて困る」と勘違い、といった具合で会話が通じない。そこで、シュランネンに直接文句を言うから家に連れて行けと男が言うと、ピエールは「今は空手の大会に行っているからいない。シュランネンは空手七段なのだ」というので、男が文句を言うのをあきらめる。

ところで今日は何しに来たのだと男が聞くと、ピエールは頼みがあってきたという。どうせ、自分達の文化を押し付けるのだろうと男が構えていると、ピエールは「ちょっと醤油を借りに来た」というサゲ。

桂三枝創作落語『青い瞳をした会長さん』の感想

これは、三枝さんと春風亭小朝さんの二人会のときに、三枝さんのお弟子さんが高座にかけたものを聞きました。その時は三枝さんが作った落語だと知らなくて、「桂三枝大全集 創作落語125撰 第5集」を聴いたときに初めて三枝さんの創作落語だとわかったのですが。

この落語の中のうどん屋さんの当て英語メニューでは、「月見うどん」を「udon with moon watching」と書いて笑いに持っていってますが、確かに「月見うどん」を「udon with raw egg」と書いてしまったら、卵を月見に見立てている雰囲気は出ないですよね。こういう一見無茶な訳の方が、本当はいい訳なのかも(笑)。

場面変わって、町内会の会長の話では、ロシア人とイギリス人とフィンランド人が立候補して決戦投票。これ、泉佐野の町内会という設定なんですけど、すごいことになっていますね(笑)。見事会長となったフィンランド人がいろいろな提案をしますが、それはもっともなルールだと思う立小便の禁止に対しても、どんなに気持ちいいことかを滔々と語るおじさんがまた笑えます。

桂三枝創作落語『青い瞳をした会長さん』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第5集「STUDYしまっせ大阪弁」「又も華々しき華燭の典」「青い瞳をした会長さん」
桂三枝大全集 創作落語125撰 第5集
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