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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『花見でいっぱい』

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桂三枝創作落語『花見でいっぱい』のあらすじ

女性ばかりの中、男性が2名という職場の部署。ここで一番若い男性の青木が花見の場所取りを頼まれる。青木は女性に囲まれた職場を能天気に喜んでいたが、先輩男性社員の山口から花見で失敗すると痛い目にあうぞと脅される。

これまでの例では、隣の席にいた可愛い女の子を見て「うちの会社にもあんな可愛い子がいればいいのに」といった男性は、その後ねちねち言われ、ノイローゼで退社した。別の男性は、女性の西岡主任が「こんなきれいな桜がずっと咲いていればいいのに」と言ったのに対し、「うちの職場には姥桜がたくさんいるじゃないですか」と言って小樽に飛ばされてしまった。山口は、女性社員も酔っ払った振りをして既成事実を作ろうとするような人もいるから気をつけろといい、青木が「後藤さんという女性が気になっている」というと、「それなら後藤さんが好きだと宣言してしまえ」などという。その他、場所取りもいいところじゃないとダメだとアドバイスをされて、青木は全力でいい場所を確保しようと決心する。

当日、青木が取ってきた場所は桜がきれいな場所。近くのイタリアンレストランが知り合いのお店で、そこのお手洗いを使わせてもらえることになった上に、出前もしてもらう手配をした。隣の席取りの男性はイケメンなので女性社員が喜ぶはずだと、何もかもいい方向に行っている。

花見が始まり、女性社員達は案の定、隣の場所取りのイケメンが気になっている。隣の団体は誰だと聞かれた青木は、場所取り係があんなにいい男なら、おそらくモデルクラブの花見か何かではないかと言うが、実際にやってきたのはヤクザの人達。皆で相談して一人ずつそっと帰ることにするが、西岡主任はべろべろに酔っ払っている。青木を捕まえて「山口は後藤さんに手を出すようなどうしようもない男だが、君は違う」という暴露話をし、後藤さんを山口に勧められた青木は愕然とする。そうこうしているうちに西岡主任は、「隣に男らしい人たちが揃っている」と言って、ヤクザの団体の方に話し掛けに行ってしまう。

山口は青木に「責任を持って西岡主任を連れ戻せ」というが、後藤さんの件を聞いた青木は「山口先輩の話なんか聞かない」と怒る。山口は「こちらこそ罠にはめられた。ウチは嫁さんの家が怖い家だから大変だったんだ」と言い訳する。それでも、「もう会社を辞める決心をしたから、先輩の言うことは聞かない」という青木に、山口は「俺が西岡主任を連れ戻してくるから、会社は絶対に辞めるな」と言い残して、ヤクザの団体へ乗り込んでいく。

本当に西岡主任を無事連れ戻してきた山口に、青木が感心していると、「実はあの怖い男が、ウチの嫁のお父さんなのだ」というサゲ。

桂三枝創作落語『花見でいっぱい』の感想

職場の花見の場所取り、最近は少なくなってきたかもしれないけど、全くなくなったわけではないですよね。そういう体験があった人の方が、この落語は楽しめるかも。たかが場所取りでも、どれくらいいろんなことに気がつけるかで、仕事のできるできないも見えちゃったりするんですよね。

まあ、この落語は、花見の場所取りの苦労というより、大勢の女性の中の少数の男性の苦労といった方が当たっているかも。部署の中で一番の上役も女性という設定で、ふざけた態度を取ってしまって大失敗した過去を持つもう一人の男性社員は、ここぞとばかりいじめられていたということになっています。落語の中でも女性は強いですね(笑)。

CDの解説によると、桜を扱った新しい落語を作りたいということでこの落語を創ったそうなのですが、そういう想いがある反面、季節感のある落語はいつでも高座にかけられるわけではないので、試しに高座にかけて、その反応を見ていろいろ変えて、、、といった発展がしにくい落語でもあるとのこと。ということは、季節を問わずいつでもできる落語の方が、後世にまで残りやすいのかもしれませんね。

桂三枝創作落語『花見でいっぱい』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第11集「涙をこらえてカラオケを」「花見でいっぱい」
桂三枝大全集 創作落語125撰 第11集
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