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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『湯けむりが目にしみる』

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桂三枝創作落語『湯けむりが目にしみる』のあらすじ

クアラルンプールに出張のお父さんはやけに念入りに髪の毛をセットして家を出る。出張の間、妻が友達の相談に出かけるというので、何かと聞いてみると友達の旦那が浮気をしているとのこと。では、行ってもいいと言い残して、出張に出発する。

さて、実は出張というのは嘘で、愛人と由布院の温泉に旅行するのだ。宿泊先の部屋でのんびりした後、温泉に浸かってくると出て行ったのに、すぐに帰って青い顔をしているので、愛人の女性がどうしたのかと聞いてみると、妻の友達を見かけたという。とにかく気になるので家に電話をしてみると、電話に出た妻の母親が、妻は友達と一緒に旅行に行ったと言っている。しかも、宿泊先は男の泊まっている旅館と一緒。普段は「男の遊びは甲斐性だ」と言っている男性だが、こうなってみるとあせるばかりで、出された料理も食べずに家に帰る。

男が家に戻った後、妻も友達との旅行から帰ってきた。妻に「帰ってくるのが早い」と言われた男は、「会社に早く帰ってこいと無茶を言われたのだ」と言い訳する。妻は由布院の旅行のことを、知り合いの伝手でいい思いをさせてもらったんだと話し、夫と息子にお土産の温泉饅頭を渡す。夫が「自分にこれは大きすぎるのではないか」というと、「これはあなたが買い忘れたおみやげ」と妻が言うというサゲ。

桂三枝創作落語『湯けむりが目にしみる』の感想

妻の友達に会ったとあせる男性と、冷静な愛人の女性のやりとりがおかしいですね。男性が安心しようと「髪型が違う気がする」「背が低い気がする」と言うのに、愛人は「髪なんて切れば変わる」「旅館のスリッパを履いていると低く見える」と冷静に切り返すんです。まあ、普段、男の遊びは甲斐性だと言っているような男性があたふたすると、これくらいの意地悪を言いたくもなりますね。

サゲは推測通りというか、女性は男性の嘘などお見通しなんですよね。この落語の妻を主人公にしてやったら、また面白いような気がします。男性が妻の友達を見かけちゃったのも絶対偶然なんかじゃなくてね(笑)。そういうのはやらないのかな。

CDに付いていた三枝さんの文章には「次はこの反対バージョン、嫁さんの浮気を落語にしてみたい」と書いてあります。これはもう創ったのかな。創っていたらこちらもぜひ聞いてみたいところです。

桂三枝創作落語『湯けむりが目にしみる』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第9集「深夜タクシー」「湯けむりが目にしみる」
桂三枝大全集 創作落語125撰 第9集
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