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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『遊びじゃないのよ父さんは』

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桂三枝創作落語『遊びじゃないのよ父さんは』のあらすじ

休みの日、白浜アドベンチャーワールドに出かけた一家。イルカショーの席取りを頼まれて走ったお父さんだが、一番前の席を取ったら水がかかるとお母さんに文句を言われ、中ほどの席を周囲に謝りながら詰めてもらって、何とか家族分の席を取る。

ショーが始まってもお父さんはゆっくりできず、子どもが氷菓子を食べたいというので買出しに走る。戻る途中で落としてしまったので、仕方なくそれを自分のものとしたのに、お母さんには「自分だけ先に食べてずるい」と文句を言われる。

その後は動物を見に行くが、行った先々でカメラマンとしてこき使われ、お父さんの写真は一枚もない。炎天下の中、アトラクションの行列にお父さんだけ並ばされて、妻と子どもは日陰で待っており、順番が回ってきたところで、料金が1000円だと言うと、妻が高いからやめようという。レストランに入ったら入ったで、子どもの好物は子どもにとられて、子どもの嫌いなものは母親が「お父さんに食べてもらいなさい」と言って、勝手にお父さんの皿に置かれる。

ヘトヘトになったお父さん、やっと帰ることになり、それを待っていたとばかりにホッとする。そこで、お母さんが「あなた、カメラはどうしたの?」と言い出す。仕方なくお父さんは、甲子園の26倍の敷地を探し回って汗びっしょり。見つからなくて、どうお母さんに言おうと困り果てながら戻っていくと、丘朝gな「ごめん、手提げの中に入っていたわ」というサゲ。

桂三枝創作落語『遊びじゃないのよ父さんは』の感想

とにかくお母さんの言うままに、思考能力もほとんどないくらいフラフラになりながら家族サービスをしているお父さんの悲哀を描いた落語です。可愛そうだけど笑っちゃいますね。本当にこんな立場のお父さんは、哀しくて聴けないかも(笑)。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第8集」ではマクラで、女性は切り替えが早くストレス発散が上手だけど、男性は気持ちの切り替えが下手でストレスが溜まりやすいということを話して、そこからこの落語に流れていきます。言われてみれば旅行先でも男性より女性の方がやたらと元気な気がします。本当にそういう傾向はあるかもしれませんね。

落語の中では、お母さんの文句に言い返しているものの、言い返すのは心の中でだけで、実際には口に出せない、というより口に出す気力もないお父さん(笑)。お母さんが「もうそろそろ帰ろうか」と言い出すのを待ちに待っていたのに、実際お母さんがそう口にしたときには、子供の手前「もう帰るのか」と言う見栄があるのがちょっと可愛いです。

でも実際、お父さんの立場って家によってそれぞれですよね。この落語のようなお父さんもいれば、全く逆のお父さんもいるのでしょう。先日水族館に行ったとき、背中におぶった子供そっちのけでショーを見ていたお父さんがいたのですが(背負われた子供は、明らかにショーが見えない状態)、この家族も子供を主人公にして落語にできるかも(笑)。

桂三枝創作落語『遊びじゃないのよ父さんは』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第8集「コテコテ劇場 男の花道」「遊びじゃないのよ父さんは」
桂三枝大全集 創作落語125撰 第8集
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