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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『娘の相手』

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桂三枝創作落語『娘の相手』のあらすじ

中華料理屋の陳さんが商店街の花屋の夫婦に相談があるという。この陳さん、本名は大河内さんという日本人なのに、陳という名を名乗ってたどたどしい日本語をしゃべっているうちに本格中華料理の店だと思われて流行っているのだ。その陳さんの相談の内容は、今度娘が男性を連れてくるというが、自分は妻に先立たれていてどういう態度で接すればいいかわからないのだ。それを聞いた花屋の夫婦、反対してもしょうがないし度胸を決めるしかないと説得する。

娘が男性を連れてくる当日、陳さんは落ち着かなくて調味料を間違えてばかり。それではお客さんに迷惑をかけるからいつもより早く閉店する。そこに花屋の旦那がやってきて、とにかく最悪のことを考えておけ、そうすれば多少のことなら許せるようになるからとアドバイスする。

娘が帰って来て、いきなり中国語を話し出す。連れてきた男性は中国人だったのだ。娘は父親が怪しげな中国人の真似をしている助けになるかと、中国語を習っていたのだが、その先生と付き合っているという。中国語しかしゃべれない男性を相手に陳さんは返す言葉がない。

後日、花屋の旦那が陳さんの様子を見に来ると、すっかり落ち込んでいる。娘の夫になる人とは仲良く付き合いたいと思っていたのに、言葉も通じない相手では無理だ。これなら死んだ方がいいとまで言う。ショックを受けている陳さんは、日本語も普通になるし、料理の味はめちゃくちゃだし、店はすさむ一方。

娘が結婚して中国に行ってしばらくした頃、花屋の奥さんが陳さんの店が閉店しているのを見て、もしや本当に自殺したのかと心配して夫に話す。花屋の旦那が大急ぎで陳さんの店に行くと、もう中華料理屋なんてやっていられないと言う。「しっかりしろ。お前から中華料理を取っても、やることがないだろ」と叱咤すると、「いや、中国に渡って、日本料理店を始める」というサゲ。

桂三枝創作落語『娘の相手』の感想

この落語、娘の恋人が来る場面で、三枝さんが中国語で「娘さんと結婚したい」という内容のことを言うんですよ。と言っても、私も中国語がわかるわけではないし、発音が正しいかどうかはわからないんですけど、たぶんちゃんと中国語がわかる人に習ったりしてこの部分を話していると思うんです。何も見ないで、これだけ長い中国語の文章を話すってなかなかすごいと思います。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第15集」に書いてある解説によると、実際に娘さんのいる三枝さんが「自分の娘が結婚相手を連れてきたらどうしよう」と思ったことからできた落語なのだそうです。こういうのはやっぱり異性の子供、つまり父親にとっては娘、母親にとっては息子が結婚相手を連れてくるときの方が振舞いに困りそうですね。そう考えると、ぜひ女性の落語家さんにでも、男女逆バージョンの落語を作ってみてもらいたいものです。

桂三枝創作落語『娘の相手』が聴けるCD


桂三枝大全集 創作落語125撰 第15集
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