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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『念ずれば花ひらく』

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桂三枝創作落語『念ずれば花ひらく』のあらすじ

三枝さんは、色紙に限らず、喫茶店のコースターでも、お手洗いのスリッパでも(!?)サインをしてくれと出されたらサインをしているとのこと。それはある話を聞いてからだそうです。

森光子さんがあるとき、新幹線で若い夫婦に声を掛けられて、サインをして欲しいと頼まれた。サインをして欲しいと出されたものは新聞紙。そこで、広告のあいているところに「念ずれば花ひらく 森光子」とサインをした。それから20年近くたった頃、楽屋に上品な夫婦が訪ねてきた。「私たちのことを覚えていますか」という夫婦の話を聞くと、前に「念ずれば花ひらく」という言葉を書いていただた者で、ちょうど事業に失敗して金策に走っていた時期だったため、いただいた色紙に毎日手を合わせて朝から晩まで働いて、今はどうにか暮らしている、これも森光子さんのおかげだと。あらためてきれいな色紙にサインしていただこうとやってきて、そっと小さい包みをお礼として置いていった。後でそれを開けてみると、ダイヤモンドの帯留め、宝石商に見てもらったところとても高価なダイヤモンドだという。

その話を聞いて、何にでもサインをするようになった三枝さん。あるとき、30前後の夫婦が楽屋に面会にやってきた。「私たちのことを覚えていますか」という夫婦の話を聞くと、前に新幹線で赤ちゃんの涎掛けに「念ずれば花ひらく 桂三枝」という言葉を書いた夫婦だという。そのお礼にと言って何かを取り出そうとするので、心の中では「ついに来た!」と思いながらも遠慮していると、「いや、受け取ってください。子供の入学したときの写真です。」と言われてがっかり。

さて、別の温泉街に行ったとき、中年の女性に声を掛けられた三枝さん、その方に頼まれたサインをすると、その女性は連れの女性にもサインをしてもらえと薦めるが、連れの女性は三枝さんの目の前で「三枝のサインは要らない」と言う。傷ついた三枝さんに、最初の女性が「ところで三枝さん、お風呂は入ったか。ゴロゴロ音がして珍しい温泉があるから、騙されたと思ってぜひ行ってこい」と言う。行ってみると確かに音のする珍しい温泉、得したと思っていたら単に上にボーリング場があるだけと判明。これはやられたと思ったが、「騙されたと思って」と言われたんだった、というサゲ。

桂三枝創作落語『念ずれば花ひらく』の感想

これは落語っぽくない不思議な落語ですね。私も最初聞いたとき、「ずいぶん長い枕だな」と聞いているうちに終わってしまって、そこでやっと落語本編に入っていたと気がついたくらいです。実際、この話を枕として使うこともあるそうなのですが、枕としてしか使わないのはもったいない話だということで、独立させて落語にしたそうです。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第21集」には、「この話の虚偽についてよく言われる。本当か嘘かここでは明かせない。」とありますが、森光子さんだと本当の話に聞こえてしまいますね。三枝さんの方はたぶん作り話だろうと思いますが(笑)。

桂三枝創作落語『念ずれば花ひらく』が聴けるCD


桂三枝大全集 創作落語125撰 第21集
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