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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『ワニ』

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桂三枝創作落語『ワニ』のあらすじ

動物園で臨時の飼育係に噛み付いてしまったワニのクロベエを処分することになり、ずっと担当していた飼育係が明日のエサに毒を混ぜろと命令される。あれは一度出したエサを引っ込めた臨時の飼育係が悪いと訴えるが、上の人間はもう決まったことだからあきらめろと言う。

飼育係が家に帰って妻に話をすると、クロベエが小さい頃は家に連れて帰ってまで世話をしていたこともあり、妻も処分すると聞いて悲しむ。思い出すとクロベエと兄弟同然に育った息子は、ハイハイよりも腕立て伏せの方が上手だったり、息子が歩き始めたときはクロベエも自分も歩けると思ったり、思い出話は尽きない。そこで飼育係は決心し、動物園に忍び込んでクロベエを逃がすことにする。

見事クロベエを連れ出すことに成功した飼育係は、クロベエを淀川に連れて行き、海に出てナイル川に帰れと言う。だが、飼育係が立ち去ろうとするとクロベエが付いてきてしまいうまく行かない。困った飼育係は、誰かペットとして飼ってくれる人はいないかと手当たり次第に声を掛け、どうにか飼ってくれるという人を見つける。

一安心して家に帰ってから、クロベエを引き取ってくれた人の名刺をみると、「ハンドバッグ製造業」と書いてある。ただ、ハンドバッグ製造業の男は大事にクロベエを飼ってくれ、それが新聞記事に取り上げられて、また動物園に戻ったという。

桂三枝創作落語『ワニ』の感想

落語としては、クロベエを引き取った人がバンドバッグ製造業だというところで終わってもおかしくないところ、大事に飼って最終的には動物園に戻ったというエピソードをつけたところは、三枝さんの優しさでしょうか。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第13集」にある解説によると、三枝さんと桂枝雀さんで同じタイトルで落語を作ろうということになり、二人で「ワニ」というタイトルで落語を作ったのだそうです。三枝さんの作った方はもちろんこの落語(と言っても、初期の頃と今とでは演出などが少し違っているそうですが)で、枝雀さんのは一度しか高座にかけなかったらしいとのこと。どこかで聴けるようなら、枝雀版「ワニ」を聴いてみたいです。

桂三枝創作落語『ワニ』が聴けるCD


桂三枝大全集 創作落語125撰 第13集
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