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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『初恋』

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桂三枝創作落語『初恋』のあらすじ

ある学校での国語の授業の風景。先生が一人の男子生徒を指し、宿題にした島崎藤村の詩「初恋」の暗誦をするように言う。生徒は憶えてきたというが、暗誦してみると「まだあげ染めし」を「まだ揚げたての」と言ったり、しっかりと憶えていない。代わりに優等生の女子生徒に暗誦するように言うと、すらすら暗誦をする。暗誦をできなかった生徒は、天ぷら屋の母親を手伝いながら頑張っていて、先生も同情しているが、女子生徒を見習って勉強もしっかりしろと注意する。

その日、先生が自宅で一人でいると、その男子生徒が家にやってくる。母親に詩を暗誦して先生に褒められたと言ったら、差し入れをして来いと言われたという。先生は暗誦ができなかったのに嘘をつくなと注意するが、差しいれをもらって打ち解ける。

そこで生徒の携帯が鳴り、それがきっかけでその男子生徒が優等生の女子生徒と付き合っていることがわかる。先生はショックを受けるが、生徒は「先生もいつまでも一人で寂しいだろう。誰か好きな人がいないか。」と聞く。実は同僚の先生を好きなのではないかという噂が立っているというと、先生もそれを認める。生徒はそれに協力するために、同僚の先生のことを調べてみるという。

後日また男子生徒が先生の元にやってきて、同僚の先生にそれとなく話をしたらまんざらでもなさそうだという。携帯電話を持っていないので自宅だけど、電話番号も聞いてきたので誘いの電話をかけるように男子生徒が先生をけしかけるが、先生はどうしたらいいのかわからない。そこで、男子生徒が誘い文句を考えて、それを暗誦するよう訓練させる。さんざん練習した後、電話をかけ、一気にしゃべったら、「今、娘に代わるのでお待ちください」と言われてしまうというサゲ。

桂三枝創作落語『初恋』の感想

この落語の面白いところは、何と言っても男子生徒が先生に誘い文句を暗誦させるところ。冒頭の「初恋」の暗誦の際のお返しとばかりに、先生に突っ込みをいれるんです(笑)。

ところで、私は結構びっくりしたのですが、三枝さんは結構文学青年だったそうですね。桂三枝大全集 創作落語125撰 第27集についている解説に三枝さん自身が書いているのですが、同じアパートに住んでいた2歳上の男の人の影響で、西条八十、三木露風、中原中也といった詩人が好きで、詩の朗読をしていたりしたのだそうです。この落語に出てくる島崎藤村の「初恋」も昔から暗誦していたとのこと。びっくりしました。

桂三枝創作落語『初恋』が聴けるCD


桂三枝大全集 創作落語125撰 第27集
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