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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『行員ヤンママの如し』

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桂三枝創作落語『行員ヤンママの如し』のあらすじ

銀行の支店長が、新人教育係の課長を呼び止める。金髪にケバケバしい化粧をしているある女子社員をどうにかできないものかと。お客様がお金を出すのにもたもたしていると睨むし、あれでは安心してお金を預けられないと、毎日苦情が来ているのだ。

しかし課長はそれはできないという。頭取が活性化のために、個性豊かな人材を採用しようとヤンママを採用し、先日はマスコミにも取り上げられた。ヤンキーやパンチパーマの人など、これまで来なかった人がくるようになり、お客様は増えているのだ。レディースの会計をしていたということで、お札を数える速さは誰にも負けないし、子供がいるから仕事帰りに寄り道はしない。お酒は中学時代に飲みすぎて肝臓を悪くしているから、今は一滴も飲まないとのこと。セクハラ上司には焼きを入れてくれるし、真面目なヤンママなのだと課長は力説する。

そんな話をしていると、表が騒がしい。何かと聞いてみると、ヤンママ行員がお客をどついて、鼻血を出しているという。ヤンママ行員に事情を聞くと、女性行員が好きで毎日100円の預金をしに通ってくる男性がいて、あまりのしつこさに焼きを入れたとのこと。「客だ客だと威張るなら、100円玉ではなく万札を握り締めて来い」と言ったというと、課長は「普通の銀行員が言えないことをよく言ってくれた」と喜ぶ。客も「殴られて目が覚めた」といって帰っていった。

一見落着したが、これからは気をつけるよう支店長が言うと、ヤンママ行員は「岡野さんが困っているのを見ると、黙っていられないんです」と言う。「彼女はおとなしいからなあ」と支店長がいうと、岡野さんは暴走族の元リーダーで、義理があるから黙っていられないんですというサゲ。

桂三枝創作落語『行員ヤンママの如し』の感想

「ヤンママ」という言葉、久し振りに聞きました(笑)。古典落語で古い言葉を聞いてもあまり古いと感じないのに、こういうちょっと昔の言葉の方が古さを感じるって不思議ですね。

それはともかく、三枝さんの父親は銀行員だったそうです。「桂三枝大全集 創作落語125撰 第27集」の解説によると、三枝さんの生後11ヶ月で父親がなくなってしまったそうで、母親から聞いた父親の話は真面目で堅物とのことだったのですが、後に父親の同僚の銀行員の方たちと話す機会があったら、日曜に花月で観た漫才や落語を、月曜に銀行で披露してくれる人だったのだとのこと。

落語家になってから、実はそんな人だったということを聞いて、三枝さんも感慨深かったようです。やはり遺伝なのでしょうかね。

桂三枝創作落語『行員ヤンママの如し』が聴けるCD


桂三枝大全集 創作落語125撰 第27集
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