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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『桃太郎で眠れなかった子供のために』

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桂三枝創作落語『桃太郎で眠れなかった子供のために』のあらすじ

夫婦の時間を過ごすために、父親が子供を早く寝かせようとする。眠くないという息子は、お化けで怖がらせようとしても、父親を馬鹿にする。童話を聞かせてやると言っても、話をするなら恋愛ものにしろと生意気なことをいう息子に、父親は無理矢理桃太郎の話をすることにする。

語りだすと、「むかしむかし」と始めると「むかしって何年前?」、「あるところに」というと「あるところってどこ?」、とやたらと口を挟む息子。父親が、大人しく、ふ~んと聞いていればいいんだと叱ると、今度はふん、ふんとうるさい。黙って聞けと怒鳴り散らすと、お父さんがうるさいから眠れないという始末。そのうち、父親は早く寝かせたがるし、母親は早くからネグリジェに着替えて、これは何かあるなと、息子は余計な勘繰りまではじめる。

息子は父親に、だいたい桃太郎に込められた意味がわかっているのかと問い詰める。息子が説明してやろうかというと、父親は素直に聞くという。「あるところに」は全国どの子供にもわかるやすいように地名をぼやかしているのだとか、おじいさんは山へ芝刈りに行くのは「父の恩は山よりも高い」ということを、おばあさんが川へ洗濯に行くのは、川が流れる海を通じて「母の恩は海よりも深い」ということを表している。など、息子が説明をしているうちに、父親は眠くなって寝てしまう。

後日、また父親が息子を寝かそうとする。この間失敗したんだからやめろという母親に、今度は大丈夫だという父親。今回は催眠術の本を用意してきたのだ。本の通りに静かなところを想像させ、「これから10数えるとあなたは眠りの世界に入る」と言い、10数えたところで息子は本当に眠りにつく。父親は成功したと喜び、「あんな子がいたら親は気を遣うわ」とぼやくと、いびきをかいていた息子が「子も気を遣うわ」というサゲ。

桂三枝創作落語『桃太郎で眠れなかった子供のために』の感想

親子の掛け合いが面白い創作落語。生意気な子供は、実際に相手をしていたら腹が立つでしょうが、落語では生意気であればあるほど笑えますね(笑)。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第39集」の解説によると、この創作落語は100%創作なのではなく、古典落語の「桃太郎」を元にしているのだそうです。古典落語の「桃太郎」を高座にかけて、受けたけど頼りなく、発展させてこの創作落語になったのだとか。私は古典落語の「桃太郎」を知らないのですが、いつかそちらも聞いてみたいです。

桂三枝創作落語『桃太郎で眠れなかった子供のために』が聴けるCD


桂三枝大全集 創作落語125撰 第39集
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