サイトイメージ

桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『新世界』

このエントリーをはてなブックマークに追加 

桂三枝創作落語『新世界』のあらすじ

男が友達を喫茶店に呼び出して、相談があるという。何かと友達が聞くと、彼女に振られたときに言われた言葉がショックで落ち込んでいるという。何て言われたのかと聞くと、「男らしくない」と言われたのだとか。詳しく聞いてみると、腕を組むときにも彼の方が女性の腕を掴むというし、手をつなぐときも彼が彼女に手を引いてもらう。帰りは彼が彼女に送ってもらうというし、それは確かに男らしくない。

友達が、いつからどうしてそうなったのか原因を考えてみようというと、高校のときに付き合った彼女が可愛くて優しい男が好きで、彼女に好かれる男になろうとしたのがきっかけではないかということになる。ふと気が付くと、コーヒーカップを持つ手は小指を立てているし、膝にはハンカチを広げているしで、友達はもっと男らしくしろと怒り出す。

家に閉じこもってもダメだから、これから映画にでも行こうと友達が言うと、「今、もし映画館の中で君に手を握られたら、握り返してしまいそうな気がする」と男がいうので、もうこれはノイローゼだといい病院を紹介するから行って来いと送り出す。

男は、病院に向かうのにタクシーを停めようとするが、どうやったら男らしく停めらえるかを考え込む始末。無事タクシーをつかまえて、行き先を言うと、男性の運転手が女性的に見えてきて、自分でもおかしな世界に入ってしまったとますます悩み出す。運転手とも話していられなくなって、タクシーを降り、歩いて病院にたどり着く。

受付の女性に症状を聞かれて、恥ずかしいから言えないからとにかく医者に合わせてくれというと、鬚の濃い男性的な医者が待っていた。症状を説明して、こんな自分でも治るだろうかと医者に言うと、その医者が女性的な声で「大丈夫。治ります。ワタシのように」と答えた、というサゲ。

桂三枝創作落語『新世界』の感想

確かに今は男女の区別がはっきりしていないように思います。街を歩いていても、男性か女性かわからない人、男性にも女性にも見える人とかいますもんね」。

最後に病院に行って治そうとするところは、「ヘラクレスの心」と似ています。どちらも女性っぽくなってしまった男性が男らしさを取り戻そうとする落語ですが、逆の『男性っぽくなってしまった女性が、女性らしさを取り戻そうとする』バージョンも作って欲しいところです。

桂三枝創作落語『新世界』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第34集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第34集
Copyright(c) 桂三枝の創作落語あらすじメモ All Rights Reserved.