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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『あした元気になあれ』

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桂三枝創作落語『あした元気になあれ』のあらすじ

病院に入院しているおじいさんが、おばあさんに来るのが遅いと文句を言っている。元気なのに入院しているおじいさんが悪いとおばあさんが言うと、おじいさんの返事は、食事もおいしい、若い看護婦さんはいる、老人の友達はできるし、子供たちもお見舞いに来る病院は居心地がいいとのこと。おばあさんが入院費も取られるし、いい加減にしてと言っても、おじいさんは少なくとも3ヶ月は居座るぞと宣言する。

おばあさんと話しているうちに、最初に見舞いに来たのが息子の嫁と孫。前に来たとき、「死ぬ前にうなぎを食べたい」と言っておいたので、今日それにありつけるはずだとおじいさんは楽しみにしている。特上と上特が売り切れたから上を買ってきたという孫に、おばあさんはおこずかいを渡す。嫁と孫が帰ってから、特上と上特が売り切れたのは嘘だろうし、年金暮らしなのにおこずかいを渡さなくていいと文句をおじいさんだが、それでも上は嬉しいと言ってさっそく食べようとする。

そこに娘が彼氏を連れてやってきたので、おじいさんはあわててうなぎを隠すが、娘は目ざとく見つける。娘は彼氏を紹介し、実はもう一緒に住んでいると聞いてびっくりするおじいさんだが、おばあさんは既に知っていたことを知り、何で自分ばかり放っておかれるのかと怒る。

娘は怒られても全く気にせず、病人にうなぎは負担だと言ってうなぎを食べようとする。おじいさんは怒って、実は自分は元気で、いつ帰ってもいいと言われているんだと叫ぶと、娘は「何も知らないで」と泣き出す。実は検査の後に医者に呼ばれて、手の施しようがない状態だと言われた。医者はきっと、最後に家で過ごさせてやろうといつ帰ってもいいと言ってくれたのだと言って帰っていく。

彼氏はびっくりして、病室を出た後、そんなに悪かったとは知らなかったというと、娘は「あれは嘘。ああ言わないと、お父さんは調子に乗るのだ」と言う。でも、お母さんもびっくりしていたと彼氏がいうと、「いや、ああ言ってくれとお母さんから頼まれたのだ」というサゲ。

桂三枝創作落語『あした元気になあれ』の感想

三枝さんの創作落語には病院を舞台にしたものがいくつかあるんですよね。病院を舞台にした落語でなくても、マクラで病院や医者の話が出ることも多いです。医者のお友達がいるみたいですし、三枝さんにとって医者の世界は落語のネタにあふれているところなのかもしれません。「桂三枝大全集~創作落語125撰~第40集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第40集」の文章によると、昔三枝さんのお母さまが入院したときに、お見舞いに行って一緒にお笑いのラジオを聞くのが楽しみだったそうで、そうした記憶も強いんでしょうね。

今は患者側の医療費の負担も昔より増えてしまったので、こんなに呑気に入院はできませんよね。ある意味、この落語はまだ呑気でいられる頃のノスラルジックな話と言えるかもしれません。

桂三枝創作落語『あした元気になあれ』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第40集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第40集
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