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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『さよなら動物園』

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桂三枝創作落語『さよなら動物園』のあらすじ

動物園のゴリラのムサシのところに、チンパンジーのジャーニーが来た。このチンパンジーは夜中に飼育係の鍵を盗んで自由に動物園の中を歩いているのだ。折り入って話があるというので聞いてみると、動物園の経営が危ないという。既に水面下で動物たちの引き取り先をあたっているというのだ。ムサシは動揺させないために他の動物にはまだ言うなとジャーニーに言いつつ、できれば生まれ故郷のアフリカに帰りたいと願う。

それからしばらくして、またジャーニーがムサシのもとにやってきた。ついに閉鎖が決定したという。既にトラの夫婦が別々の動物園に引き取られることになったと聞いて、ムサシはジャーニーにトラを慰めてくるように言う。ジャーニーがオスのトラに、妻と別のところに引き取られるというと、トラは喜んでいる。夫婦でずっと同じ檻にいて、喧嘩ばかり。やっと解放されると喜んでいる。

動物園の閉鎖が公式に発表された後は、次々と皆の引き取り先が決まっていく。ジャーニーも北海道のチンパンジーの森に行くことに決まった。一方で、ムサシについては動物保護団体が動き出し、生まれ故郷に戻せるよう募金活動も始まっているという。

ついにジャーニーが移動する前日、ムサシのもとにお別れを言いにきた。別れの際にジャーニーがくれた鍵を使って、ムサシはまだ引き取り先の決まっていないアシカのところにいく。このアシカは芸ができなくて引き取り手がいないのだが、ムサシの前でいろんな芸を披露する。本当はいろいろできるのに、人間の勝手さに付き合いたくなくて芸をしないのだ。いつか縁があったらまた会おうと言って、二人は別れる。

さて、無事アフリカに帰ったムサシ。元気に走り回り、伴侶もできて、毎日を楽しんでいる。唯一つの悩みは夜眠れないことだけ。どうしたらいいかと聞く村長に「夜だけは檻で寝かせてくれ」と頼むというサゲ。

桂三枝創作落語『さよなら動物園』の感想

三枝さんは動物園が好きで、海外旅行に行っても時間があると動物園に行っているのだそうです。「桂三枝大全集 創作落語125撰 第43集」に書いてあった文章を読み取ると、日本の動物園はアスファルトが多かったり、動物本来の生活形態への配慮が少ないみたいですね。動物園の閉鎖も、不況の時にはしょうがないことなのでしょうが、人間の勝手で動物たちを振り回しているといえますね。笑える落語になっていますが、社会批判のこもった落語と言えるような気がします。

桂三枝創作落語『さよなら動物園』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第43集
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