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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『現代テレビ事情『窓』』

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桂三枝創作落語『現代テレビ事情『窓』』のあらすじ

テレビ局の局長が部下を呼びつけて、これを見てみろと言う。部下が見せられたものは、視聴率の表。他のテレビ局は高視聴率を取っているのに、自分のテレビ局の番組は近眼の人の視力が集まったような数字ばかり。局長は、この低視聴率のせいで辞めさせられたりしたくないから、もっとましな番組を作れというが、部下は制作費が削られているから無理だという。

とにかく明日までに企画を考えろという局長に、部下は明日までに構成作家を集めるのは無理だと嫌がるが、局長は「構成作家ではなく、君たちプロデューサー・ディレクターが何を作りたいかを考えろ」と説教する。そこで局長は、マクルーハンというカナダの学者の話をしはじめる。彼の学説は「テレビは窓だ」という説で、テレビはもはや窓の景色のようにわざわざ見たりしない。ただ、何かが起こったときには注目してみる。そのような、人の注意をひきつけるような番組を作れという。

さて翌日、集まったプロデューサーとディレクターに考えてきた企画を聞いてみると、誰も出演してくれなさそうな番組や、既にある番組の真似のような番組ばかりで、いいものがない。そこで局長は、こうなったら私の企画でいこうという。「億万長者 一億円を探せ」という企画で、一億円をどこかに隠して皆に探してもらうというものだ。そんな予算がどこにあるのかと部下が聞くと、三年がかりでやれば一回あたりの予算はかからないし、ちょっとずつヒントを出せばもつだろう。さっそくこの企画で番組をすることにし、記者会見を開く。

番組開始前、局長の思惑通り話題が広まって、あとは放映を待つばかり。局長は鼻高々で、オンエアを見守る。

放送後、電話の反響もすごく、局長は視聴率が出るのを楽しみにしている。部下がリサーチ会社に電話して聞いてみると、何と視聴率は0.3という低さ。そんな訳がない、間違っているのではないかとリサーチ会社を問い詰めると、「皆、テレビを見ないで、外で一億円を探していた」というサゲ。

桂三枝創作落語『現代テレビ事情『窓』』の感想

一般の人はテレビ番組を見て楽しんでいるだけですが、作る側の人達は大変でしょうね。落語の中の、プロデューサーとディレクターが自分の案を発表するところは、言葉を掛けた駄洒落のような企画や、突拍子もない企画などが登場します。

三枝さんは、今のテレビに関しては結構悲観的なようで、「桂三枝大全集 創作落語125撰 第36集」には結構厳しい意見が書いてあります。いろいろ大変でしょうが、視聴者としてはどうか面白いテレビ番組を作って欲しいと願うばかりです。

桂三枝創作落語『現代テレビ事情『窓』』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第36集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第36集
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