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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『恐怖の怪談社』

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桂三枝創作落語『恐怖の怪談社』のあらすじ

サラリーマンの本田が、常務の娘と結婚する予定の片山に声を掛けると、すっかり元気がない。大丈夫かと聞くと、話があるから家に来てくれという。家に呼ばれて見せられたのは、女性からの手紙。本田が「結婚前に女性はきちんと整理しておけよ」というと、片山は「母親からの手紙だから見てくれ」という。

息子に帰ってきて欲しいという手紙を読んで、本田が母親の気持ちがあふれているじゃないかというと、片山は「いや、母親は7年前に死んだのだ」という。「自分は霊に詳しいので、訳がわかった」という本田に、片山が教えてくれというと、本田は「教えるから、出世したら俺のことを頼む」という。自分はたまたま常務の娘を好きになっただけだという片山に、本田は「でも、君に振られて会社を辞めた岡田さんのことはどうなんだ」という。岡田さんの話を始めてもったいぶる本田に、片山はいいからとにかく訳を教えてくれと頼み込む。

本田がいうには、文字の薄さから判断するに、この手紙はあの世の母親から来たのだ。よっぽど何か言いたいことがあるようで、霊が君を呼んでいる。高い階の部屋で窓を開けたりしてはいけない。そして、母親の墓参りに行った方がいいと片山に薦める。

言われたとおり墓参りに行くと、男が近づいてくる。実は手紙を出したのは自分で、自分は母親の弟だという。母親は一人娘のはずだと片山が言うと、実は弟の存在を言えない事情があるのだ。あなたに渡したいものがあるから、家に来てくれと言われ、片山は男の家に行く。

ボロボロの家に連れ込まれ、男が始めたのは子供の頃の話。ある日、姉と弟で遊んでいるときに鬼ごっこをすることになって、弟が目隠しをされて姉を追いかけた。そのときに庭の裏にある古井戸につまずくと、弟は後ろから押されて、古井戸に落ちてしまった。実は、弟が足が悪く、そのせいで両親は弟ばかりを可愛がった。そこで姉が嫉妬して古井戸に落としたのだ。そのまま、弟はいなくなったことになってしまい、一家はよそへ引越し。実は生きていた弟が自分なのだと言う。

そこで片山に渡したいものがあるといって、男が部屋から出て行く。片山は逃げようとするが、部屋は鍵がかかって外に出られない。不気味なオルゴールが鳴り、明かりが消えて、片山は恐怖で泣き叫ぶ。

場面は変わって、男が女性と会っている。男は依頼に応じて、ターゲットを怖がらせるサービス会社の人間。男は岡田さんに「あなたの苦しみと同じくらいの恐怖を、片山に与えたという自信があります」と請け負い、請求書を渡しながら、片山の入院と結婚の日時が延びたことを報告する。もし、これから怖い目にあったときは、人に恨みをかったときですよ、といって去っていく男であった。

桂三枝創作落語『恐怖の怪談社』の感想

復讐というとおどろおどろしい世界ですが、この創作落語みたいに少し怖がらせるくらいなら許されるかもしれませんね(笑)。高座でもいろいろ演出をしているようで、収録されたものには高座のお客さんがキャーキャー騒ぐ場面もあります。笑いと叫び声が会場に飛び交う創作落語もいいですね(笑)。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第48集」の解説には、三枝さんの創作落語も顔負けしそうな、愉快なタクシーの運転手さんの話も載っています。怖い話をして人を怖がらせるのが好きだという三枝さんに、うまい話で返す運転手さん。こちらも楽しみに読んでみてください。

桂三枝創作落語『恐怖の怪談社』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第48集
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