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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『代参-供養供養しましょう』

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桂三枝創作落語『代参-供養供養しましょう』のあらすじ

会社勤めを辞めた男のところに親戚が来て様子を見に来ると、男は事業を始めようと会社を辞めたはいいが、何をするかは決めていない。そこで親戚は、知人が墓参り代行業をやっていて、それなりに依頼がある。お前もやってみろと言われ、男は墓参り代行業を始める。

店をはじめた当初は、宗教団体のボランティアだと勘違いして無料でやってもらえると思ってきた人や、看板が倒れていることを教えてくれただけの人しか来なかったが、ついに墓参り代行の依頼がやってくる。入ってきたのは強面の人々で、やくざの先代の親分、小笠原鉄五郎の墓参りをして欲しいという。先代の親分が亡くなったことで抗争が始まってから1年。墓参りに行きたいが、まだ抗争が続いているので、墓参りを狙って命を奪われかねない。だから代わりに行ってくれという。

店の男が、代わりに私が死んだらどうなるのかと聞くと、ワシの代わりに死ぬなら名誉だと思えといわれる。日にちを聞いて、「その日は定休日だ」と言って逃げようとするが、「墓参りに代わりに行ってくれないなら、お前の墓参りを誰かに頼まないといけないことになるぞ」と脅される。男は泣く泣く依頼を引き受ける。

墓参りの日、男はお供え物をするなりすぐにお墓を離れて、5つ横のお墓まで離れてから、一生懸命拝む。見知らぬ人に話しかけられ、「どうして私の母の墓に参っているのか」と怪しまれるが、どうにか墓参りを終える。

その夜疲れてぐっずる寝ていると、夜中に戸をたたく人がする。夜遅くに誰かと聞くと、小笠原鉄五郎だという。男は幽霊を家に入れたくないが、小笠原鉄五郎の霊は隙間から入ってくる。墓参りの礼を言いに来たという鉄五郎に、男は自分が代わりに墓参りに行った経緯を説明する。鉄五郎はそれを聞いて、今の親分が自分で墓参りに来ないのは義理人情を欠いていると怒る。男が、鉄五郎は幽霊になっても義理人情を重んずると感心すると、鉄五郎は「本当は自分も足を洗いたいけど、洗おうにも足がないのだ」というサゲ。

桂三枝創作落語『代参-供養供養しましょう』の感想

こういう、調子はいいけど気弱な男って、落語の定番ですね。男がやくざの親分に脅されながらも「定休日だ」と頑張るところや、鉄五郎を恐れながらも義理人情があると感心するところなんかは、ただ気弱なだけじゃないって感じで、結構好きです。

墓参り代行業は、三枝さんが創作落語のために考えたのかと思いきや、「桂三枝大全集 創作落語125撰 第48集」によると、実際にそんな商売があったのだそうです。今も続いているかはわからないそうですが。。。世の中には本当にいろいろな商売があるものですね。

桂三枝創作落語『代参-供養供養しましょう』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第48集
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