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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『考える豚』

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桂三枝創作落語『考える豚』のあらすじ

養豚場の豚の間で、一匹の豚のことが話題になる。この頃、トン吉の様子がおかしい。餌が来ても、しばらくしたら食べるのをやめて、そこら辺をうろうろしている。具合でも悪いのかと、トン吉を呼び出して話を聞いてみると、「ダイエットをしている」という。

豚の仲間が「そんなこと言わず、たくさん食べて、いいハムになろう」と元気付けると、トン吉は「俺はハムになりたくない。何で豚に生まれたんだろう。」と言い出す。仲間は「人間に比べたら、豚は楽だ」と励ますが、トン吉は「こんなに人間の食べ物として役に立っているのに、扱いが低い」と悔しがる。それに、ダイエットだけではなく、身体を鍛えて逃げたいと言う。

養豚場を経営する家の息子も、一匹だけ挙動がおかしいことに気付く。父親は、病気だったらマズいと、獣医に見せる。獣医の診断では、どこも悪くない。どうも自分で考えて、餌を食べずに身体を鍛えているフシがある。よかったら京都大学で調べてみると言われ、養豚場の父親はお願いする。

それからしばらくして、スポーツ新聞の記者が京都大学にやってくる。考える豚がいると聞いて、取材に来たのだ。本当にダイエットして鍛えている豚がいるのかと聞くと、学者はそうだというが、実際にその豚を見てみるとすっかり太っている。ここに来たときは痩せていたのに、ここに来たとたん安心したのか食べまくって、みるみるうちに太ってしまったのだとか。

これからこの豚はどうするのかと聞くと、もう調べ終わったので養豚場に返すという。「養豚場の親父も喜んでいるでしょう」と記者が言うと、「いや、この豚がこちらに来てから、養豚場の豚が皆やせはじめているんです」というサゲ。

桂三枝創作落語『考える豚』の感想

トン吉が拗ねるところを聞いて、言われてみれば、豚の扱いはひどいかもと思ってしまいました。豚自体の扱いだけでなく、ことわざや慣用句でも、豚はあまりいい言葉はないですね。せめて、これからはもっと大事に食べたいと思います(笑)。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第29集」の解説によると、この創作落語は「チキンラン」という、鶏小屋から鶏が脱走するクレイアニメから思いついたのだそうです。でも、鶏が嫌いなので豚の落語にしたのだとか。で、なぜ鶏が嫌いなのかも書いてあって、これがなかなか面白いんです。たぶん、三枝さん本人は嫌な思い出なのでしょうが、そういう話ほど他人にとっては面白いんですよね(笑)。

桂三枝創作落語『考える豚』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第29集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第29集
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