『宿題』
桂三枝創作落語『宿題』のあらすじ
お父さんは家に帰ってくるなり、仕事の愚痴を言う。京都大学出身の新入社員が仕事ができなくて困っている。散々ぼやいて、ゆっくり風呂に入ろうとすると、息子が塾の宿題を教えてくれという。算数の文章題なのだが、お父さんもわからず、問題にいちゃもんをつけて逃げる。
次の日会社に出勤したお父さんが、新入社員に前の日の息子の宿題を聞いたところ、新入社員は答えを即答する。説明してもらって、やっと理解できたお父さんは、昨日頼まれた仕事が終わっていないという新入社員に、「あの仕事は急がなくていいから、君はいてくれるだけでいい」とすっかり態度を変える。
ほっとしたお父さんが家に帰ると、息子がまた別の宿題を聞いてくる。お父さんはまたわからずに、適当にごまかし、翌日も新入社員に答えを教えてもらう。しかし、また家に帰るとその日の宿題を聞かれる、というのが続き、ついにお父さんはキレてしまう。
こんな問題を出す塾がおかしいと言って、塾に怒鳴り込みに行くと、塾の先生は「わかりました、もう難しい問題は出しません」という。何でそんなことが言えるんだとお父さんが問い詰めると、「お父さんの実力はわかりましたから」というサゲ。
桂三枝創作落語『宿題』の感想
お父さんの文章題に対するいちゃもんがいいですね(笑)。つるかめ算に対して、「足や頭を数える暇があったら、つるとかめの数を数えろ」とか。確かに、算数の文章題って、文章としては突っ込みどころ満載ですもんね(笑)。
「桂三枝大全集 創作落語125撰 第49集」の解説には、三枝さんの娘さんの宿題にからむエピソードが書いてあります。創作落語のCDをずっと聴いていると、マクラや解説で息子さんや娘さんのエピソードをいろいろ知ることになって、実際には知らないお子さん達に愛着が湧いてきてしまうんですよね(笑)。