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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『お湯かけ女房』

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桂三枝創作落語『お湯かけ女房』のあらすじ

男が友達と晩御飯を食べ、これからどこへ飲みに行こうかというと、友達は家に帰るという。どうしたのかと聞くと、今朝から所帯を持ったという。田舎にいた頃付き合っていた女が押しかけてきたのだ。これが年貢の納め時だと、結婚することにしたとのこと。男は、これで仲間内で独身なのは自分だけになってしまったと落ち込む。

家に帰って寝て、夜中に目を覚まし、お腹が空いたのでチキンラーメンでも食べようかと台所に行く。だが、買い置きがちょうどなくなっており、他に何かないかと冷蔵庫を見ても何もない。そういえば、宅配便が来ていたと見てみると、差出人は書いていないが中身はチキンラーメンどんぶり。1つ中身が光っているどんぶりがあり、止せばいいのにそれにお湯を注ぐと、中なら女性が現れる。

出てきた女性は、チキンラーメンの国からやってきたチキンの精。日ごろのご愛顧に感謝してやってきたので、どうかおそばに置いてくれという。美しい女性なので男性は喜ぶ。翌朝、いい夢を見たと喜んでいると、チキンの精が朝御飯を持ってきた。夢ではなく、ずっと家にいるといい、二人は一緒に暮らし始める。

最初はいたれりつくせりの女性に喜んでいたが、1ヶ月経った頃男はげっそりしている。友達がどうしたのかと聞くと、チキンの精が朝も晩も元気で、すっかり精力を奪われているのだという。友達はそういうことに詳しい人に相談し、対策を聞いてくる。相手はお湯を加えて出てきたので、除湿剤を部屋の四隅に置き、その上でお札を壁の四隅に貼ると、霊は苦しんで死ぬという。男が言われた通りにすると、チキンの精は消えてしまう。

チキンの精が消えたと報告したのに、男はいつまでも会社を休んだまま。友達は心配して男の家に行ってみる。すると、男の家にはチキンラーメンがあふれている。消えてしまったら寂しく、せめて事情だけでもちゃんと話したいと、チキンの精を求めて大阪中のチキンラーメンを買いまくったという。友達がチキンラーメンの山の中から、光っているカップを発見し、試しに注ぐと女性が出てきた。

だが、出てきた女性はおばさんで、男はチキンの精はもっと美しい、彼女はチキンの精ではないという。が、女性はチキンの精だと言い張る。そこで友達が、「女性のいう通りかもしれない。このチキンラーメン、とっくに賞味期限が切れているぞ」というサゲ。

桂三枝創作落語『お湯かけ女房』の感想

この創作落語は、日清食品の後援で行った「チキンラーメン夢大賞」の大賞受賞作品だそうです。それを三枝さんが手直しして、この創作落語になったとのこと。そもそもは、チキンラーメンを作った安藤百福氏が、三枝さんと同じ池田市に住んでいたことから、創作落語を応援してくれることになったのだそうです。

ちなみに、この落語を演じるときは、カップのチキンラーメンを提供してもらって、観客に配ってくれるみたいです。そんなことがあったら、それ以降、カップ麺を食べるたびに創作落語のことを思い出しますね。これを知らずに聞いていると、やけに「チキンラーメン」を連呼するのを疑問に思うかもしれませんが、事情を知れば納得ですね。

桂三枝創作落語『お湯かけ女房』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第26集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第26集
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