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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『自白』

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桂三枝創作落語『自白』のあらすじ

15年ぶりに全員揃った大学のクイズ研究会の面々、昔話に花が咲く。自分達の代ではあまり結果を残せなかったと言い出した男に、別の男がお前のせいだという。知識はあるが、テレビ出演で目立てるような華がないというのだ。そんなこんな文句を言ったりしながら、皆は昔の活動の話をして盛り上がる。

そこで一人の男が、そんな話は今まで何度もしただろうという。今回は珍しくクイズ研究会の全員が集まったことだし、この際は隠していたことを自白しようという。

すると、水野という男が、告白させて欲しいことがあるという。合宿で、女風呂を覗かれた事件が起こり、大騒ぎになった。あの覗いた男は自分なのだと告白する。女性部員の裸の姿は残念ながら見られなかったと言うので、お咎めなしということになる。

岩田という男も話を始める。店のガラスを割って、停学になったことがあり、その時にクラブを辞めると言ったら皆が引き止めてくれたが、あれは嘘だったという。すると水野がその件については、俺がその男のバイト先を覗いてきて知っている。本当はバイト先の店長を殴り倒して、傷害で警察に捕まったのだという。バイト先の店長が、バイトの女の子に振られて、腹いせにいじめるようになり、それを咎めた岩田と店長が喧嘩になったのだ。それも正義感が強いということで、嘘を許してやろうということになる。

別の男は、実家が愛媛の大きなみかん農家だと言っていたが、本当の実家は松山の小さな果物屋だという。どうしてそんなしょうもない嘘をついたのかと聞くと、田舎ものだとなめられないようにするためだったとのこと。また、芦屋の女子大生と付き合っているという話も嘘だったと告白する。すると、また水野が実は知っていたという。女子大生とホテルに行ったと自慢していた日に、梅田のパチンコ屋にいるのを目撃したのが、一生懸命嘘をついているのが面白くて黙っていたのだ。皆も罪のない嘘ということで許す。

大島という男も、お前も何かないのかと言われ、告白を始める。自分達の代の役員が決まった後、部室から12万円が盗まれて騒ぎになった。あれを盗んだのは自分だったという。親父が会社をクビになり、母親が倒れて、学費が払えなくなった。分割払いにしてもらっても、どうしても足りないというときに、少し借りるつもりが大騒ぎになってしまった。

先輩が警察に届けようと言い出したとき、同期の皆が集まって、自分達の代でこんな事件が起こったというのはみっともないから、皆でお金を出し合って、お金が見つかったことにしようと言ってくれた。その後、お金を用意していつでも返せるように、誰がいくら出したかもちゃんと覚えていたのだが、どうしても言い出せなくて返せなかっただという。

すると、水野が「よく言ってくれた。その言葉を皆が待っていた。」という。実は、皆お金を取ったのが大島だと知っていたのだ。いつ言ってくれるか、いつまでも言えないと大島が苦しいだろうと、待っていたのだという。謝りながら、どうして俺が盗んだことを知っていたのだと大島が聞くと、水野が「俺が覗いていたんだ」というサゲ。

桂三枝創作落語『自白』の感想

桂三枝大全集 創作落語125撰 第55集」によると、この創作落語は、初めは大学を卒業して間もない頃という設定だったのが、どんどん卒業から年月が経った設定に変えていったそうです。過去の罪の告白って、確かに時間が経ってからの方がしやすいですよね。実は私も同窓会の席で、昔のことを謝ったことがあります(苦笑)。

謝るべきことを謝れなくて、心にしこりを残している人は、さりげなく謝る相手にこの創作落語を聴かせてから話を持っていけば、、、うまくいくかどうかは、保証できません(笑)。

桂三枝創作落語『自白』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第55集
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