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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『生まれ変わり』

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桂三枝創作落語『生まれ変わり』のあらすじ

突然暗いところに来て戸惑っている男。すると、どこからか人が来て、ここはあの世だという。男はまだ40歳だし、若い奥さんをもらったところで、披露宴で飲んではずが、気がついたらここに来ていたのだ。こんなひどいことがあるかと嘆くと、もっとひどい場合もたくさんあるので、あきらめてくれと言われる。

これからどうすればいいのかと聞くと、生まれ変わりご希望の人は、生まれ変わり用のカウンターで申し込み、そうでない人はそうでない方のカウンターに行けばいいという。生まれ変わりの場合は、あの世で待機することになる。生まれ変われると聞いて、男は喜び、急いでカウンターに行く。

カウンターに行くと明るい男が出てきた。希望を聞くが、言い直せるのは三回まで。決まったら、あの世で生まれ変われるまで待つのだ。前世が40歳なら、あの世で40年かけて前世の記憶をなくし、それから生まれ変わるという。但し、人間は希望が多いので、記憶をなくしてからも少し待つことになる。逆にミミズやゴキブリやフンコロガシはすぐ生まれ変われて、フンコロガシなら明日でもいいという。

希望を聞く場になり、「人間か、人間でないか」という質問に、男は三回言い直せるということで、木を選ぶ。大きさを聞かれて、大きい木を選び、「伐採されるか、自然に倒れるか」で、自然に倒れるを選ぶ。その後、板になるか、柱になるかでは、板を選択。大きな板か小さな板か、では大きな板を選び、上に設置されるか、下に設置されるかで、下を選んだところで、便所の床になるかもと言われて、男は最初の質問に戻るという。「人間か、人間でないか」で人間を選ぶことにするのだ。

人間を選んだところで、男か女かでは女を選ぶ。気立てはいいか悪いかという質問に、「いい」を選ぶに決まっているじゃないかというと、「気立てがいい」には「不細工」がついてくるという。それでも「気立てがいい」を選ぶと、次の質問は「男で苦労するかしないか」。「苦労しない」を選ぶと、「苦労しない」には「モテない」がついてくるという。「子供で苦労するかしないか」で「苦労しない」を選ぶと、子供ができないことになる。子供を苦労して育てるから、愛情が生まれるのだと言われ、男は「子供で苦労する」に言い直す。近頃は、子供が親を金属バットで殴ったり、近所に火をつけて回ったり、子供の苦労も大変だといわれ、男はまた男に生まれ変わることにすると最後の言い直しをする。

男を選んだ場合の次の質問は、「気が強いか弱いか」で、弱いを選択。女運は「ない」を選び、嫁さんの尻に敷かれるか敷かれないかでは「敷かれる」を選択。仕事は「安定していない」を選び、「死ぬまで働くか、定年まで働いて定年後は好きなことをするか」では「死ぬまで働く」を選択。禿げるか禿げないかでは、部分禿げを隠したいから「禿げる」、「なで肩か、いかり肩か」ではなで肩を選択。それで決定となり、生まれ変わったのが桂三枝というサゲ。

桂三枝創作落語『生まれ変わり』の感想

生まれ変われるとしたら何になるか。この質問は、十人に聞けば十種類の答えが返ってきそうですね。この創作落語のように、本当に決めることができたら、何に生まれ変わることにするか。案外、今の生も記憶がなくなっているだけで、自分で選らんだ道かも?!

桂三枝大全集 創作落語125撰 第47集」の解説によると、

これはもっと作り替えたらおもしろい噺になるし、時間をかけるほどいい話になると思っている。作りながらも二転三転してこの形に落ち着いたが、まだまだ面白くなると思っている。
とのこと。古典落語も長い時間をかけて、いろんな人の手を経て、今の形になっているわけですし、創作落語もそういう形をたどるのでしょうね。

桂三枝創作落語『生まれ変わり』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第47集
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