サイトイメージ

桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『鏡』

このエントリーをはてなブックマークに追加 

桂三枝創作落語『鏡』のあらすじ

商店街のゴルフコンペを明日に控えて、世話役が集まっている。一緒に回る組の確認をしているのだ。世話役の一人がこれでいいかと割り振りを出すと、明日は暑い日になりそうだから、最高齢のたばこ屋のおじいさんが倒れる危険があると言われる。医者を同じ組にして、更に米屋の男も一緒にすれば、倒れて運ばなければいけないときにも安心だという話になる。話はどんどんエスカレートしていき、後ろの組に葬儀屋とお寺の坊さんを入れておこうという話まで出る始末。

話は優勝候補のことになり、鏡屋の泉という男と、その友達の北岡の話が出る。北岡は以前この町にいて、いまは引っ越しているのだが、大学時代にゴルフをしていたということで、参加することになったのだ。あれこれ噂をしていると、当の泉が話したいことがあるのでやってくるという。

泉の話は、北岡が明日来られなくなったということ。右手を怪我して、8針も縫ったのだという。どうしてかと聞くと、鏡を殴ってしまったからと言うので、どうして鏡を殴ったのかと聞くが、泉は言い渋る。皆が世話役として訳を知っておかないとと言うので、絶対に誰にも言わないようにと約束させてから、泉は話し始める。

泉は鏡の迷信の話をはじめる。女性が誕生日の夜、子の刻(0:30)に鏡に向かって呪文を唱えると、自分以外の人間が鏡に映るという迷信があるそうだ。それが北岡の怪我とどういう関係があるのか皆が聞くと、泉は北岡の妻の話を始める。

北岡には1年前に結婚した女性がいるのだが、結婚してから急に仕事が忙しくなり、ほとんど家にいることができなくなった。そこで会社に部署を変えてもらうよう希望を出し、1ヶ月前の奥さんの誕生日にゆっくり話し合おうということになった。が、ちょうどその日にどうしても抜けられない仕事が入り、奥さんは怒って実家に帰ってしまった。

実は、北岡が仕事で帰れない頃、北岡をたずねてきた大学の友人の男がおり、奥さんは北海道のその男のもとに行ってしまった。北岡はいくら言っても自分のもとに戻らない妻に腹を立てて、妻が嫁入り道具として持ってきた鏡を殴ってしまったとのこと。誕生日の夜、奥さんが鏡を見たときにその北海道の男が映ったのが原因だろうという。明日は、奥さんが北海道から帰ってきて話し合いをするということなので、北岡もゴルフコンペには出られないし、泉もそれに付き添うから不参加にするという。世話役達は最初は引き止めるが、付き添うと聞いて、うまく話をおさめるよう頑張ってくれという。

さて当日、ゴルフコンペ後にクリーニング屋の周りに人だかりができている。泉をゴルフコンペの打ち上げに誘って、話し合いの結果を報告しろと声をかけたので、話を聞きたい人が皆集まってしまったのだ。あんなに内緒にして欲しいと言われたのに、世話役皆がおしゃべりな人に話してしまったり、意味深なことを言ったりして、既に話は商店街中に広まっている。

やってきた泉は、どうしてこんな人だかりができているのか不思議に思うが、世話役達がどうなったかを聞くと、「元通りになりました」という。では、奥さんは北海道の男と別れて、北岡のもとに戻ったんだなと皆が安心すると、いや、奥さんは北岡と別れて、北海道の男のところに行くことになったいう。何が元通りになったのかと皆が不思議がると、「鏡だけ元に戻りました」というサゲ。

桂三枝創作落語『鏡』の感想

この創作落語は、演出で怖い話をしている最中にモノが割れる音をさせるんです。泉が話をしている最中に、家の奥さんが洗っている皿を落とすという仕掛けなんですけど、知らずに聞いていたらかなりびっくりしますよね(笑)。

ただ、ちょっと気になるのが、鏡屋という言葉の連発。こんな突っ込みも無粋かもしれませんが、鏡しか扱っていない「鏡屋」なんて、実際ないですよね(笑)。素直に家具屋さんという設定でいいようにも思います。迷信も、女性にとっては怖いどころか、ちゃんと自分のそばにいてくれる男の人ができて幸せかもしれません。この創作落語に、何となく無理を感じるのは私だけでしょうか?

桂三枝創作落語『鏡』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第58集
Copyright(c) 桂三枝の創作落語あらすじメモ All Rights Reserved.