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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『東京嫌い』

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桂三枝創作落語『東京嫌い』のあらすじ

歳末大売出しの打ち合わせのために、商店街の皆が大衆食堂に集まった。お好み焼き屋の上田が来ていないと誰かが言うと、最近弟の結婚式で東京に行ったらしいとのこと。上田は影響されやすい正確なので、絶対東京言葉になって帰ってくると皆が噂する。

すると、誰かが「それはまずい」と言う。うどん屋の竹内が大の東京嫌いで、東京言葉を話す上田と会ったら、歳末大売出しの話し合いどころではなくなってしまうだろう。少し遅れてくるように竹内に言おうと話し合っていると、当の竹内が来てしまい、東京嫌いの話を振ったら、自分は東京を首都だと認めていないと言って、東京言葉がどんなに情がなくて冷たい言葉かということを語りだす。

そこにやってきたのが上田で、登場するなり挨拶が既に東京言葉で、東京は何かとスマートでいいと褒めつくす。竹内が東京に染まった上田を責めると、上田は「竹内は中学生のときに、東京から転校した女の子に振られてから東京嫌いなのだ」と明かしてしまう。竹内はその前から東京嫌いだったと言い張り、上田が言う東京のよさに一々文句をつけていくが、だんだん辻褄が合わなくなって、帰ってしまう。

家に帰った竹内は、娘に文句を言いながら、妻が生きていたらこんなとき自分に賛成してくれるのにと嘆く。そこから、娘にもそろそろ結婚したらという話になり、娘は困ってしまう。実は娘は東京の男と付き合っているのだ。相手は商社勤めの男で、そろそろ海外赴任になりそうだから、娘の親に結婚すると挨拶したいのだが、竹内の東京嫌いのせいで挨拶に行けずに困っている。娘と男で相談して、「お嬢さんと結婚させてください」という挨拶のイントネーションだけマスターして挨拶しようということになる。

結婚の申し込みを簡潔な言葉で告げた男を、竹内はきっぱりしていて男らしいと気にいる。今後のことやお互いのことを話したい竹内だが、何か聞いても返事は全て娘がして、男は何も話さない。男と話したい竹内は、娘に用事を言いつけて、男と二人きりになる。

男と二人きりになったはいいが、何か聞いても男はジェスチャーだけで話をしない。何か話せと竹内が怒ると、男はでたらめな大阪弁を話し出す。不安になった竹内が「娘を本当に幸せにしてくれるか」と聞くと、男は「必ず幸せにする」と保証するが、そのセリフもでたらめな大阪弁。そこで竹内が「1つだけお願いがある」と言うので、男が何かと聞くと、「悪いけど、東京弁でしゃべってくれ」というサゲ。

桂三枝創作落語『東京嫌い』の感想

当サイトの文章を読んでわかるかと思いますが、管理人の私は東京の人間。しかも苗字は竹内と申します(笑)。日本はそんなに狭い国でもないのに、文化や言葉が土地によって違うので面白いですね。といっても、最近はそういった違いもなくなってきているかな。土地によっていろいろ違う方が、旅行に行ったときに楽しいので、それぞれの土地がそれぞれの文化や言葉を大事にして欲しいと思います。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第56集」の解説によると、この創作落語は、三枝さんの知り合いで実際に東京嫌いの男がいて、その方の息子さんが東京に転勤し、東京の女性と結婚したという話を聞いて、これは面白いと創作落語にしたのだそうです。傍で聞いていると笑える話ですが、ご本人にとっては複雑な気分かも。創作落語を作る落語家さんと知り合いだと楽しそうだけど、このようなネタにされてしまう危険もあるんですね(笑)。

桂三枝創作落語『東京嫌い』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第56集
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