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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『背なで老いてる唐獅子牡丹』

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桂三枝創作落語『背なで老いてる唐獅子牡丹』のあらすじ

ニュースを見て、自分達の組のシマを荒らされたと怒っている親分、若いヤツを呼べと妻に怒鳴るが、妻の返事は「若いヤツって誰?」。一番若い組員のテツも、既に61歳なのだ。組長の息子も、役員になったり、医者になったり、留学したりしていて、組を継ぐ気はなく、今や組員は5人だけ。外に出て、これぞという若者をスカウトしようとしても、最近のちゃらちゃらしている若者は意気地がなく、むしろ真面目そうに見える者の方が悪いことをする世の中になってしまった。

とにかく組員の一人に電話してみると、畑仕事の最中。「野菜」を「やーさん」と聞き違えたり、「小松菜」を「困った」と聞き違えたり、耳の遠い二人の会話は全くかみ合わない。とにかく来いと呼びつけるが、組長が子分にシマが荒らされたと話をしても、「昔の取り決めだからもう忘れてられいる、放っておこう。警察に言えばいい」と言われる。シマを荒らしたヤツのタマをとってやると組長が意気込むと、子分は自分はこの歳で刑務所に入りたくはないからやらない。流れ者の銀二にでも頼んでくれと言う。

そういえば銀二がいたと、組長は銀二に連絡を取る。流れ者の銀二も、今は老人ホームに入っているのだ。会っても組長のことがわからず、今はおしめもしているという銀二に、昔のことを思い出させて、仕事を依頼すると了承させる。

いざ実行の日になると、銀二はまた組長の顔を忘れているが、外出届けも老人ホームに出していて準備はできている。高倉健の「唐獅子牡丹」を歌いながら気分を盛り上げようとするが、歌詞を思い出せない。そろそろ現場につくので、組長が直前に妻に電話してみると、妻が大変なことになったと言っている。狙っている男が卒中で病院に運ばれたというのだ。それなら病院に行くと組長が言うので、妻が人が集まっているから命を狙うのはやめろというと、いやお見舞いに行くのだというサゲ。

桂三枝創作落語『背なで老いてる唐獅子牡丹』の感想

桂三枝大全集 創作落語125撰 第59集」の解説によると、この創作落語は『暴走族が高年齢化している』というニュースを新聞で読んだことから作った創作落語なのだそうです。そう言われてみれば、幼いのに大人びた子どもがいたり、大人になっても社会でコミュニケーションをとっていけない人がいたり、世の中の実年齢と精神年齢はずれてしまっているのかもしれません。

この創作落語はCDでは聴けないところがあって、殴り込みに行くシーンで「唐獅子牡丹」の歌を歌いながら行くところで、歌詞を思い出せずに違う歌詞で歌うところがヤマ場の一つなのだそうですが、この部分は著作権の問題でCDには収録できないのだそうです。CDは確かに「思い出せない」というところで、すぐに妻に電話するところに移っていますね。これを聴くには実際の高座を聴くしかないようです。

桂三枝創作落語『背なで老いてる唐獅子牡丹』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第59集
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