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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『年上の人』

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桂三枝創作落語『年上の人』のあらすじ

ステーキハウスを経営している父と息子。そろそろ還暦を迎える父親は店に立つのにも疲れてきて、店を焼肉屋に変えようと提案すると、息子はせっかく修行をしたのにそれではプライドが許さないという。父親は、それなら息子が店を手伝ってくれるいい嫁さんと結婚してくれればいいのに、と知り合いの女性を息子に勧める。

すると、息子は実は一緒になりたい女性がいるのだという。「それはよかった、どんな人だ」と父親が言うと、「マコちゃんは知っているか」と息子が言う。「マコちゃんはスチュワーデスで、美人で気が利くし、いい娘だ」と父親が喜ぶと、息子は「マコちゃんではない。自分の相手はマコちゃんの母親だ」と言う。最初はマコちゃんのお姉さんと教えられたが、後で実は母親だったと聞き、そのときには深い仲になっていたのだ。年齢を聞くと父親より1歳年上とのことで、父親は嫌がるが、父親の許しが出たらマコちゃんの母親は経営しているスナックをやめて、ステーキハウスを手伝うということで、結局二人は籍を入れずに一緒になることになる。

ある日、父親が息子を呼び止めて、話があるという。何かと息子が聞くと、1歳上の女性に「お父さん」と言われると、老け込むからやめてくれという。それは言っておく、他にあるかと息子が聞くと、父親はもう一つ、マコちゃんの妹のカナちゃんがアルバイトで店を手伝ってくれるのはとても助かっているが、よく考えているとおかしいという。何がおかしいかと聞くと、若いカナちゃんが店の裏の仕事をして、息子の嫁さんがフロアに出るより、逆の方が客が喜ぶだろうという。言いにくいけど嫁さんに言ってくれないかと父親が言うと、それならちょうどよかった。実はスナックより明るいステーキハウスで厚化粧をしまくっていて大変だったのだとのこと。これからは、カナちゃんがフロアに出て、嫁さんが調理場ということにする。

その後のある日、また父親が息子に相談があるという。嫁さんと一緒に息子まで調理場に行ってしまい、自分が店に立つことになって、前より疲れている。何でお前まで調理場に行くのだという。すると、息子はいつも一緒にいることが結婚の条件なので仕方がないという。自分の命の方が大事だという父親は、この際客をがっかりさせてでも、自分とカナちゃんが調理場に回り、息子と嫁がフロアに出ることにしようという。

これまたその後のある日、今度は息子が父親に話があるという。やはりカナちゃんが調理場に引っ込んだら客から苦情が来てしょうがない。だからといって自分が店に出るのは嫌だと父親が言うと、それはわかった、一人で調理場をやってくれと言い、父親が調理場、カナちゃんと息子と嫁が店に出ることになる。

それから数日後、父親も息子も互いに話があるという。父親は一人で調理場は身体がもたないといい、息子もそれを心配していた。息子が、自分と嫁も調理場に行くというので、それではフロアの方はどうするのかと父親がいうと、店は焼肉屋にするわというサゲ。

桂三枝創作落語『年上の人』の感想

最近は、歳の離れたカップルもそんなに珍しくなくなってきた気がします。芸能人でも歳の差カップルはたくさんいますもんね。でも、息子が自分より年上の女性を連れてきたら、お父さんはあまり嬉しくはないですよね(笑)。この創作落語の中にも「仲良く付き合っているんだか、介護しているんだかわからない」というセリフがあるのですが、歳の差カップルの老後は確かにその可能性を秘めていますよね。。

この創作落語、合理的に考えると、単に息子と嫁がいつも一緒にいるというのをやめればいいんですよね。それができないのが、仲の良さというよりは、仲良く手をつないでいているように見えて、実は手を持って支えているという、年の差カップルならではの事情です(笑)。

桂三枝創作落語『年上の人』が聴けるCD

桂三枝大全集 創作落語125撰 第61集
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