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桂三枝の創作落語あらすじメモ

桂三枝の高座を実際に聞いて、面白いと思い、創作落語のCDを聴くようになりました。どの演目がどんな内容だったかという自分用のあらすじメモを兼ねて、桂三枝の創作落語を紹介していこうと思います。

CurrentIcon 『お父さんがビデオカメラを買った日』

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桂三枝創作落語『お父さんがビデオカメラを買った日』のあらすじ

お父さんが家に帰るなり、デジタルビデオカメラを買ってきたと騒いでいるが、お母さんは「カメラを買うくらいなら網戸を直したい」だの「昔から8ミリカメラやビデオカメラを買ってはすぐ飽きてきたくせに」と相手にしない。それでもお父さんは、これから家族の日常を撮るぞと宣言し、息子にライトを持たせて準備をする。

まずは、台所にいるお母さんを撮ろうとお父さんがカメラを構えるが、気がつくとお母さんはおらず、どうせ映るならシャワーを浴びて化粧もし直すと言う。ありのままでいいからとお母さんを台所に立たせてカメラを回すが、「今日の御飯は何か」と聞くと見栄を張った献立を言ったり、料理の上手なところを見せようと思って、お父さんの食べる料理を落として拾ったりしている。

次は、息子を撮影しようと息子を部屋でスタンバイさせて、お父さんはカメラを回す。部屋に入ると、息子は机で勉強をしており、「目標は京大医学部、夢は外科医になって、困っている人を助けることです」などという。お父さんはカメラを止めて、嘘をつくなと突っ込む。

先日スイミングスクールの昇級試験を通った娘は、水着姿でインタビュー。お父さんは調子に乗って、水着の肩紐を外してみようかなどと言い、お母さんに突っ込まれる。娘にも将来の夢を言わせると、「水泳教室で一生懸命練習して、将来は看護婦さんになる」とちぐはぐなことを言う。ちゃんとしたことを言わせて、もう一度撮りなおそうとするうちに、ライトマンをしていた息子が手が疲れてきて、ライトをお父さんの頭に載せ、お父さんの髪の毛が焦げてしまう。

お祖父さんは寝ているので、ドッキリカメラのように寝ているところを撮ろうというが、寝顔を撮っていると「うまく撮れているか」という声が聞こえ、実はお祖父さんは起きていた。お祖父さんは、うるさい上にライトも照らして寝られるわけがないだろう、どうせなら入浴シーンを撮れ、などと言うので、お父さんはお祖父さんを撮るのをやめる。

あとは撮っていないのはお父さんだということで、息子がカメラマンを替わるというが、お父さんはお前には無理だと言って、自分で自分の足を撮る。「この足で一生懸命働いて、家族を支えている」と言いながらカメラを回していると、娘が水虫を取ろうと足の指の間を広げ始める。

これではまともなシーンがないので、ネコのミー子を撮影することにする。カメラを向けても動かないミー子を突いて走らせたが、カメラを持ってミー子を追いかけていたお父さんは柱にぶつかってしまう。すると息子がカメラを貸してくれといい、おでこから血が流れているお父さんを撮ろうとするので、お父さんはカメラを取り返す。

次に撮るものが思い浮かばないお父さんは、隣に住む川下さんの家を突撃して撮影しようと、家族を引き連れて川下さんの家へと行く。チャイムを押して出てきた川下さんを「そのまま、そのまま」と言ってカメラで撮ると、川下さんも「おや、山本さん。そのまま、そのまま」とカメラを回していたというサゲ。

桂三枝創作落語『お父さんがビデオカメラを買った日』の感想

この創作落語のサゲは、よほど仲のいい家でなかったら問題になりそうなサゲですね(笑)。このサゲにするなら、家の近くでデジタルビデオカメラの安売りをしていた、という前振りがあったら、もっといいように思いますが、「桂三枝大全集 創作落語125撰 第24集」に収録されていたものには、特にそうした前振りはありませんでした。

でも本当に、カメラやビデオは、一昔前なら買ってきたらこの創作落語のように大騒ぎしたかもしれませんが、今はそんなに騒ぐほどのものではないですよね。その意味では、この創作落語自体が、昔撮った写真やビデオのように、懐かしい家族を描いた落語と言えそうです。

桂三枝大全集 創作落語125撰 第24集」のマクラでは、ハイテクがらみのネタとして、メールで大阪弁の文章を変換したら、というネタが披露されています。これが、なかなかウマいんですよ。大阪弁が次々と病人みたいな文章に変換されてしまいます。CDで聴く方はマクラも楽しみに聴いてください。

桂三枝創作落語『お父さんがビデオカメラを買った日』が聴けるCD

桂三枝大全集~創作落語125撰~第24集
桂三枝大全集 創作落語125撰 第24集
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